親と私の終活の話、時々自分語り

親が終活を始めたために悪戦苦闘する娘の話です。葬儀社のこと等、あまり表に出ないことについて書いてみようと思います。

12月の話

帰省する予定なのですが、実家に泊まらずにホテルに素泊まりすることにしました。

夏に帰省した際、布団はなく長座布団に寝る有様でして。しかも使い古された煎餅布団、床の感触がダイレクトに伝わってきまして、寝返り打つ度に目が覚め、なかなかに辛かったのです。眠剤を常用している私でさえ満足に眠れなかったので、息子たちは尚更でした。帰宅してから「背中痛くない」と言って安心したように寝ていた姿を見ると、母の家はもうそう簡単に帰れる場所ではなくなってしまったなあという感想です。実家なんですけどね。

冬の帰省、夏に満足な布団がなかったのですから当然今回もないでしょう。夏はまだどうにかなりましたが、冬です。敷布団がないってことは掛け布団もないってことで、これは実家で寝ると風邪をひくなと。で、素泊まりできるホテルを予約するに至ったわけです。実家に帰省するのに何故ホテルなのかと我ながら疑問ですが、もう誰かを迎え入れる環境ではない母の家なので諦めました。おそらく母にはギャンギャン「金の無駄遣い」などと言われるでしょうが、氷点下の札幌で、ストーブも使わずに暮らしている母の部屋に3泊するのは自殺行為です。昼間、母と話をして夜にはホテルに行くという形を取りたいと思います。

一人暮らしの母ですから、いつ帰ってくるかも分からない私たちのために布団一式を用意しておいてというわけにもいきませんしね。置き場もありませんから仕方ないのですが、長座布団に寝させられるのは流石にしんどい。夏でも辛くて仕方なかったのに、冬場に寝られる部屋ではありません。布団一式買っても良かったのですが、置き場がなく邪魔になりますし。夏の帰省も8年ぶりだったのですが、息子たちが再来年には揃って社会人になります、今後は帰省できる頻度がまた数年に一度になりそうですから(それどころか家族揃って帰省できるかどうかも怪しい)布団を買って置いてもらうというのは現実的ではないのです。

というわけで布団の話でここまで語れると思いませんでしたが、今回は母の終活についての話をしたくて私一人での帰省ですから、やっすいホテルを予約しまして。一人だからネカフェでもいいかと思ったのですけど、やっぱり布団で寝たいなと。

一人旅というのは実は初めてでして、母の終活の話がメインでなければ奮発していいホテルに泊まりたいところでしたが、まあ今回は値段重視でホテル選びしました。

終活が電話でも手紙でもこちらの言い分が伝わらずにイライラしての帰省なので、喧嘩にならないかだけが心配です。私も息子たちが大きいいい歳した母親ですが、母には娘として言いたいことが山のようにあるので。